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2 年半ぶり

過去の日記や写真を見るにつけ「この頃はこのように感じていたのか」などと思う。自分にとって日記(と呼ぶほどもない徒然)は生活に欠かせないものなのだと改めて思い、2 年半ぶりにこのブログを使ってみようかと思ったのだった。2 年ぶりだというのに自分が随分変わったと思う。この 2 年半の間の出来事。

  • 転職しスタートアップで働き始めて 1 年半が経つ。自分自身の仕事に対するスタンスや考え方はすっかり変化した。会社はどんどん拡大し、次々とバックグラウンドが異なる人が増え、気がつけば管理職となって自分自身がプロダクトの方向性を指し示しながらコードを書いている。いや嘘だ。もはやコードを書くことは殆どなくなった。事業の成功が自分のミッションであり、そのために必要なことをしていたら自然とコードを書く比重が下がってしまった。もう 1 年ほど殆どコードを書いていない。このままで良いのかと自問自答し続ける日々。
  • 親が癌になった。一時は余命幾許もないかと思ったが抗癌剤や放射線治療が良く効いたのか今ではすっかり快復して日常生活を送っている。これは青天の霹靂だったので随分気を揉んだ。リンパへの転移なども見られたとのことなので予断は許さないが、何が出来るというわけでもないのでこれからも元気でいてくれれば良いなと思う。
  • 結婚して半年が経つ。2 年ほど前から付き合い始め、半年ほど経った頃に彼女の実家が引っ越すことになり、それと合わせて一緒に住み始めた。まさか自分が結婚するとは――― などとは思うのだが、親の病気やいろいろなタイミングが重なったことも大きいと思う。彼女はひとつ年上なためか、何でもズバズバと言ってくれるので自分としては気が楽だ。若い時分には他人と住むというのは些か苦痛を伴うものだったが、今では相手のことを受け入れることが出来るし、お互いにある程度は尊重し合えていると思うので特段問題なく過ごせている。
  • 二度引越しをした。いずれも東横線沿線で今は自由が丘のあたりに住んでいる。自由が丘は駅前こそ多少騒がしいものの、基本的には閑静な住宅街で利便性も高く気に入っている。住宅街で育ったせいか、低層の一軒家が立ち並ぶあたりが住んでいて一番落ち着く。

こうして書いてみると短い期間に随分といろいろあったなぁと思う。2 年半前の自分とは別人のようだ。あの頃は何というか――― とにかく内省的な日々だった。

SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル

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  • 作者: ジョン・ソンメズ,まつもとゆきひろ(解説),長尾高弘
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2016/05/21
  • メディア: 単行本
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今日は妻が臨時の仕事があるということで朝から 1 人で過ごしている。本当はイベントに参加しようと思っていたのだが、GW もなくほぼ働き詰めだった上、先週は殊更にハードで疲れていた。午後から外に出て駅前通りのベンチに座りクレープを食べながらこの本を途中まで読んだ。

第一部はキャリアについて描かれており、この手の本に必ず書かれているように、目標を設定することの重要性が説かれている。結婚し妻が「家が欲しい(持ち家である、この不安定なご時世に!)」などと言うものだから最近茫漠と将来を思っているのだが、果たしてこれから自分は何をしたいかと考えるとこれは 2 年半前と変わらず良く分からない。子供は欲しい、と思う。歳をとり自分の限界もある程度分かっているし、もっと別のもののために生きてみたいとは思う。一方で個人的な嗜好で言えば、やはり自然の多いところに住み、仕事を離れた生活をしたいのだと考える。この本には「会社員」「コンサルタント」「起業」という 3 つの選択肢が書かれており、そのいずれにも Pros / Cons が書かれているが、自分がやりたいのはこのいずれでもないなと思うのだった。エンジニアの仕事は好きだし向いているとも思う。一つの目標に向かって皆で協力し、現実の「モノ」を作り上げてゆくという過程は好きだ。ただ、それでもこれを生涯やりたいとは思わない。あと 5 年、10 年であれば続けられるだろうけど、それで自分が望む生活を手に入れられるとは思わない。

理想の生活とは何か。自分がイメージするのは日々自分で美味しいものを作り、緑が多く静かな場所で小説を読み、ときには書く。あるいは美しい絵画や写真を見て、ときには自分でもそれらを作るという生活だ。果たしてこういった生活にどうやって至るのか。まずは実際に自分でやってみることだろうとは思うのだがなかなか手が動かない。小説は好きだが自分は物語るようなものを持っていないと感じるし、出版不況の昨今であるというのに、仮に自分が描きたいとするならばそれはエンタテイメントでも SF でもないのである。自分の関心はやはり常に自分を取り巻く世界であり、そこと触れ合う際に生じる摩擦であり、そして自分の心を洗い流してくれるような眩い光だと思うのだった。

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