Usotsuki Online

Do you believe in the magic of make-believe ?

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土曜日。カンファレンスがあったので成城学園前まで出掛ける。比較的大規模なイベントだったのであれこれ参加してみたのだけど、やや選択を間違えたのか面白く感じたセッションは 1 つだけだった。どうもこういったイベントでは自分が少しでも知っている内容についてのセッションは外すことが多い気がする。相当具体的にセッション内容を絞っているのであれば別だけど、そうでない場合は初心者向けの入門程度で終わることが多い。実運用の例や全く知らない分野のセッションに参加した方が大抵は面白い。けれどやっぱり会場の熱気には大いに刺激を受けた。Web の世界は良いなと思う。自分達が幾らでも夢を広げていけるのだから。

成城学園前は想像していた通りの場所で、武蔵小杉なんかもそうなんだけど、これぐらいの郊外都市は自分がイメージする「東京」に近い。岩井俊二が描くような街。夜桜と銀杏並木、陽の沈む川沿いの土手。ひとり暮らしに適しているかと問われるとそうでもないのだろうけど、調べてみると家賃もそれほど高くないし満員電車に耐えられれば住んでみても良いのかもしれないね。

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18 時頃に会場を出て、その足で新宿に向かった。ふらりと立ち寄った伊勢丹で前から欲しかった ISAORA の Riding Shell を見つけて衝動買いしてしまった。まぁカジュアルなアウターが欲しいところだったので丁度良いと思おう……(値段はあまり可愛くない)。

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そのあとヨドバシに行って本来の目的である加湿器を探す。自分は喉が弱くて冬になるとすぐに痛めてしまうので加湿器は必須なのだけど、家にある加湿器はもう何年も使っていたし掃除が面倒だったので手入れの楽そうな加湿器を探す。しかし改めて探してみると、どの加湿器も大きくて手入れが面倒で格好悪い。BALMUDA の rain は素敵なデザインなのだけどやっぱり手入れが面倒くさそうだなぁと思っていたら店員さんに cado の加湿器 を薦められたのでそちらを買った。これはちょっと面白くて、カートリッジ式なので基本的には水を入れるだけで済む。半年〜1 年で 5000 - 6000 円ぐらいするカートリッジは交換しないといけないけれど、それぐらいなら安いものだ。手入れが要らないというのは良いなと思ったのでこちらにした。

航路(上) (ハヤカワ文庫SF)

航路(上) (ハヤカワ文庫SF)

夜はコニー・ウィリスの『航路』を読んだ。これが滅茶苦茶面白い。超絶技巧が冴え渡る傑作で、300 ページほど読み進めたところから読み始めたのだけど、そのまま朝方まで一気読みしてしまった(全部で 1300 ページぐらい)。『航路』は NDE(Near Death Experience = 臨死体験)を題材にしたヒューマンドラマで、主人公であるジョアンナは NDE について調査する医師である。NDE とは何なのか、NDE 体験者の一部が語るイメージは一体何を意味しているのか。ジョアンナは NDE について調査するうちに、やがてそれが指す本当の意味、そして「死」とは何なのかを理解していく──といったストーリーなのだけど、もうとにかくこれが読ませる読ませる。分かりそうで分からない、真実に届きそうで届かない展開に読者はどんどん引っ張られる。いや正直に言うと最初の 300 ページぐらいは退屈だったけど、途中からはジェットコースターのような展開にどんどん急き立てられ、ジョアンナは病院中を駆け回り、そして──おっとこれ以上はネタバレになるので止めておこう。この作品は絶対にネタバレしてはいけない類のものなので書かないけれど、第二部のラストで読者は物凄いスピードに振り回され、そして全く予想もしないとんでもない展開に唖然とさせられる。続く第三部のあの場面には本当にもう泣かされてしまうのだけど、これも書けないので是非読んでみてほしい。


日曜日は前から買おうと思っていたけど安物で済ませていた食器棚を買い換えて、ようやく届いた iPad mini で『放浪息子』を読んで終わりましたとさ。『放浪息子』、本当に秀逸で何度読んでも泣いてしまう。結局最後は二鳥くん「の」物語になるんだ。