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Do you believe in the magic of make-believe ?

SDIM1666

お昼前まで寝て起きたら良い天気。眼鏡のネジがひとつ、いつの間にか外れてしまっていたので自由が丘の眼鏡屋まで修理をお願いしに出掛けた。特殊なネジなので店頭に在庫が無いということでまた来週来ることに……。ぶらぶらと散歩したり神社に参拝したりしてから、カフェで一息ついているとなんだか休日だなーって気がして「いまなら村上春樹の新作が読めそうだ」と思ったので本屋に行くも、どこも売り切れ。いつから春樹はこんなに人気になったんだろう。『1Q84』以前は少なくともここまで人気ではなかった気がする。

僕は大学生になるまで村上春樹が苦手だったしどちらかというと敬遠していたのだった。けれど、あるとき読み直した『風の歌を聴け』が意外とすんなりと自分の中に入り込んできたので、それから Yahoo オークションで中古の小説を 50 冊まとめて売っている人から買い付け、しばらく春樹ばかり読んでいた時期がある。『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ダンス・ダンス・ダンス』……どれも紛うことなく抗いがたい文学の魅力を備えた作品たちで、気がつけばあっという間にファンになっていた。やがて村上春樹自身にも興味を抱くようになり、彼の生き方や作品に対する態度を知ってますます自分にとって「村上春樹」という作家の存在は大きくなった。作者を知り、その変化を作品を通じて見つめるという楽しみ方を見つけ、現代文学に傾倒するようになったのは春樹の影響が多分にあったと思う。誰が何と言おうと村上春樹は日本が誇る大作家であり、彼の描く「物語」の大きさは今や古典の文豪達と比較して何ら遜色ない。こんな人の小説をリアルタイムで追えるのだから現代の日本人って幸せだなぁと思う。彼がこれから何を書くのか、どう変化していくのかを知りたい。