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Usotsuki Online

Do you believe in the magic of make-believe ?


映画『世界にひとつのプレイブック』予告編

深夜にチケットを予約して、渋谷で『世界にひとつのプレイブック』を観た。妻の浮気・夫の死により心のバランスを崩した二人が出逢い前向きに歩み始めるといった体の物語なのだけど、この設定は結構怖い。そこに喪失したものの補間、決して埋められない空白を認めないための「依存」を見出してしまうからだ。僕はこの「依存」というやつがとても苦手で、特定の何かに過度に好意を持っている人を見ると危ういと感じてしまう方なので、それが共依存の形をとったら物凄く気持ち悪く感じてしまう。ではこの作品はどうだったかというと、そのようなシリアスな要素は随分控え目で、一種のコメディとして描かれていた。良く見ると主人公もヒロインも、その家族や周囲の人達も含めて随分奇矯な人達ばかりだし、物語の展開は素っ頓狂なところもあり「なんでこうなったんだろう?」と思ったりもして釈然としないのだけど、何故かそれらが全体として纏められていて不思議な魅力を放っている。多分ふつうであれば、結末を観て「これからどうするんだろう?」と考えるのだろうけど、何故だか映画を観た直後はそんなことは考えられず、奇妙な満足感を胸にして映画館を出たのだった。

本当は次に『ザ・フューチャー』も観るつもりだったのだけど、友人が転勤するということで友人宅へ向かった。軽く食事をしてから車で都内をドライブし、中目黒で美味しいピザやパスタを食べてからお台場まで行った。大学時代のことを話していると本当に何でこうなったんだろうと思った。あの頃から漠然と、皆がもうすぐ離散してゆくのだという予感はあって、けれどそれを必死に見ないようにしていた。だから僕らは夢中になって遊んだし、随分下らないことで朝まで話し込んだし徹夜明けのコンビニの駐車場でおでんを食べたのだ。場所が離れても時間が経っても何とかなるって思ってた。いや、きっとそれは無理なんだって分かってたけど、それを口にすることは出来なかったのだ。