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そういえば随分カメラを使ってない。今日は一日家でゴロゴロしていた。朝起きて紅茶を飲み、少しだけ勉強をして昼食をつくった。食後に珈琲を淹れて本を読み始めて気がついたら夕方だった。最近は比較的良く本を読めていると思う。

スリリングな女たち

スリリングな女たち

最近読んだ中で面白かったのは田中弥生『スリリングな女たち』。今が旬の若手女性小説家(鹿島田真希・本谷有希子・綿矢りさ・金原ひとみ・島本理生・柴崎友香)をとりあげた評論集なのだけど、「こんな読み方もあるのか」と驚くような解釈が沢山あって面白い。全体的に感じるのは、同じ作品を読んでいても男性と女性では随分感じ方が違うんだなということだ。なんというんだろう、女性ならではのヘテロな感性が感じられる。僕たちが何となく感じている、日常に潜む暴力──作家はときとしてそのような暴力を背景に抽象化し普遍化された物語を描いたりするわけだけど、読者がそれを正確に理解出来ることは少ない。しかし田中弥生は、日常の影に潜む彼女達の声を掬い上げて明確に言語化している。「役割」を押しつけられ機能に純化することを強いられる女性や、「イメージ」に規定されてしまう女性達が、如何に傷つけられ個々の人生を毀損されているのか。作家達が描いた叫びを拾い集め筋道を立てて分かりやすく説明している。そこが素晴らしいところだ。これらの評論を読むと如何に自分が暴力に無自覚であるかを理解することになる。