Usotsuki Online

Do you believe in the magic of make-believe ?

2019/08/12 三連休

三連休は妻が居なかったので独身気分。一人になると色々と考えてしまうなぁ。僕はあまり人付き合いが好きではないけど、それでも完全に一人だとツラいだろうなと思う。

とにかく仕事が溜まっていたので主に仕事をしていたけど、ネットフリックスが配信された『全裸監督』を観たり、特別納税したり、料理をしたり。特別納税、すごい金額でビックリする。ありがたいことに収入は増え続けているけれど、どんどん所得税も上がってうんざり。株を売れば信じられないぐらい税金もかかるし、富裕層が海外に逃げ出すのも分かる。

なんだか散財したい気持ちがあるのだけど、特段欲しいものも思いつかず。なんとなく『天気の子』のダメージが抜けきっていないようで、少しフワフワした気持ちだけど、しばらくしたらまた旅行に行きたいな、などと思いながら夜が更けるのであった。

天気の子

f:id:wiv:20190811020204p:plain

面白かったのだけど、これはどうなんだろうなぁ。こちらの方が本来の新海誠の作家性を強く感じる作品なのだけど、何故だか僕は『君の名は』の方が面白く感じてしまった。それは僕が今作の帆高の決意に気恥ずかしいものを感じてしまったからかもしれないし、絵的に前作の方が好みだったからなのかもしれない。

総じて良く出来た映画だったと思う。相変わらず美麗な絵作り、前作で学んだテンポの良い脚本、空を舞う男女や崩れ落ちる階段、走る少年など、シンボリックだけど手垢がついたスタンダードな演出。これまでの作品で培った技術を活かしつつ、前作以上に自分のやりたいことを自由にやったという印象を受ける。結果、表面的なエンタメ性とハイコンテキストな複数のテーマが多層的に重なり、どこか居心地が悪く感じてしまったのも事実だ。

結末に関しては賛否あるだろう。限りなく狭い範囲で展開する物語なのに、世界のカタチを変えてしまう ── そんなところがセカイ系と言われる所以かもしれないが、本作はそれを一歩踏み越えている。観終わったとき、僕は『エヴァ破』を思い出した。大人な選択肢を選ばず、世界がどうなろうと自分の意思を貫き通す。それは『エヴァ破』で見せたシンジくんと同じ行為なのではないか。しかし本作がエヴァと違うのは、「世界がどうなろうと、そんなのは個人の範疇じゃない」と笑って受け入れる大人達の態度だ。ここにきてセカイ系の枠は捨象され、帆高は世界 = 東京 = 陽奈に受け入れられるのだった。これはとても新しい態度だなと思った。

「貴樹くんは、この先も大丈夫だと思う」── 自分の不安が主題だった『秒速 5 センチメートル』と、「僕たちは大丈夫だ」で締め括られる『天気の子』。一人から二人に、不安から決意に変わったその態度に、僕は少し泣きそうになった。

2019/08/05 コンテンツが王様

仕事はなんかやることが多過ぎて雑用といくつかの意思決定をするだけで終了。夜は歓迎会。

漫画や小説、ドラマなど、コンテンツについてなら淀みなく話せるのに、雑談は苦手だなぁと改めて自覚。好きなものなら話せるのだな。僕は他人にあまり興味がないので、他人について掘り下げるような質問が上手くできない。

明日から英語の勉強を再開したい気持ち。

2019/08/04 海外経験・経営・人生におけるミッション

この 1-2 ヶ月、仕事の関係もあり立て続けに海外に行く機会があった。

ここ 2-3 年ほどあまり海外に行く機会がなかったのだけど、久しぶりに国外に出ると日本の閉塞感を改めて感じざるを得ない。アメリカは社会全体が前に向かっているというポジティブな雰囲気・パワーを感じるというのもその理由だけど、日本はなんというか──自分の人生を生きている感じがしないのだよな。もちろん全員がそうではないだろうけど、海外の人は日本人よりずっと自由に生きているように見える。彼らは会社や他人にアイデンティティを求めず、自らの人生を生きている感じがする。例えばニューヨークに住む知人は、仕事は 17 時に終わらせて夜は好きな機械学習の研究をしていたし、サンフランシスコに住む知人は退社後に副業でスタートアップを手伝っている。彼らは所属や肩書きに依存している感じがしない。前向きに自分のやりたいことをやっている。シンガポールもそんな感じだった。

翻って自分は、会社に自分のアイデンティティを求め過ぎなんじゃないかと思ってしまう。経営に携わればそうならざるを得ないだろうと言われるとそうなのかもしれないけど、果たしてこれは僕自身のやりたいことなのかと問われれば疑問が残るというのが正直なところだ。

ところで僕はエウレカの石橋さんをとても尊敬しているのだけど、最近読んだインタビューも示唆深いものがあった。

www.fastgrow.jp

僕って、基本的には誰かのために頑張りたい人間なんです。エウレカCEO就任当初も、赤坂と西川の期待に応えたい、残された社員のために頑張りたいという利他的なモチベーションが大きかった。 ただ、「誰か」のために頑張っていると、その「誰か」とコミュニケーションがうまくとれなくなったり、自分の元から去っていったりしたとき、モチベーションも一緒に霧散してしまうんです。拠り所となっていたはずの「誰か」が減るにつれ、だんだんメンタルを保てなくなっていきました。

僕も同じで、自分自身がやりたいことが明確なタイプではない。誰かの役に立ちたいという欲求が強い。

他の誰かではなく、自分自身の内側に原動力を持てるよう、半年以上かけ、会社のミッション・ビジョンを経営メンバーとも何度も話し合い、本当に自分がやり遂げたいと思う内容に変更しました。そこでようやく、たとえ自分一人でも最後までやりきるんだと思えましたね。

こういう覚悟を持てるようになるには、やはり自分の中に「人生におけるミッションを持つこと」、そしてそれを実現するための器として会社を利用することが求められる。僕は起業家じゃないから会社のミッションと自分を 100% 交差させることは出来ないけど、それでも自分なりのミッションを持つことで、自分の中に軸をつくることが最終的に執行責任を果たせるという結果につながるんじゃないかと思う。

三体

三体

三体

中国人作家による話題騒然の SF 作品。いきなり文革の描写から始まって面食らったけど、読み進めるうちにどんどん壮大な話になって大変面白かった。『幼年期の終わり』のようなファーストコンタクトものの要素もあるのだけど、やはり秀逸なのは作品内 VR ゲームである「三体」の描写だろう。恒紀と乱紀・脱水体など、三体世界を模したこのゲームの異様な世界観が、作品に多層的な深みを持たせている。壮絶な経験を経て人類を裏切ってしまった葉文潔、奔放だが鋭い直感で真実に迫る史強など、キャラクターも魅力的だ。翻訳も秀逸で迷うことなく読み進めることが出来た。

さてこの作品は実は三部作らしい。第二部は来年中に発売予定ということで非常に楽しみである。

あとは野となれ大和撫子

あとは野となれ大和撫子

あとは野となれ大和撫子

宮内悠介の作品が面白いと思ったことがないのだけど、読みやすいと評判で気になっていたので読んでみた。結果、確かに読みやすい──読みやすいのだが、僕にとってはライトノベル程度の印象しか残さなかった。アニメ化すると良いかもしれない。